袴には年齢制限がないので、卒業式などの厳粛な式典の正装として重宝されています。ですが、一概に袴といっても柄や色、種類がさまざまなのでTPOをわきまえて選ぶ必要があります。そこで本記事では、袴着用時の基本マナーについて解説していきます。注意点などもまとめたので袴選びの参考にしてください。
袴の着用に年齢制限はない
卒業式で袴をはく先生は多いです。着崩れする原因や対策をまとめたので参考にしてください。
卒業式では袴を着る先生は多い
卒業式は生徒の門出を祝う厳粛な式典なので袴を着る先生は多いです。もともと袴は明時代から学校の制服として着用されてきました。昔から正装として親しまれているものなので、卒業式にふさわしい服装だといえます。
ですが、袴といっても柄や色がさまざまなのでTPOをわきまえて選ぶ必要があります。あくまで主役は卒業生なので、控えめなデザインにするのがポイントです。年齢制限や、既婚者だから着用できないといった決まりはありません。
袴が着崩れする原因
袴は普段からはき慣れているものではないので、着崩れに注意する必要があります。気持ち良く卒業生を送り出すためにも着崩れの原因を抑えておきましょう。袴はロングスカートのように長いので、歩いているうちに裾を踏んでしまったり、引っかけたりすることがあります。
また普段のように大股や急ぎ足になっていると着崩れの原因になるでしょう。ほかにも、座るときや落ちたモノを拾うときなどで乱れてしまいます。着慣れていないだけに、普段と同じような行動をしていては着崩れの原因になります。
着崩れを防ぐ方法
着崩れしないために、椅子に座るときは袴の両側から裾をつかみ、両サイドに軽く引っ張りながら着席するといいでしょう。卒業式は立ったり座ったりが多いので、浅く腰かけるように座ると着崩れ防止になります。
また階段の上り下りや、歩くときは歩幅を小さくすると裾を踏むリスクを軽減できます。袴のお尻のあたりを軽く持ち上げながらゆっくり歩くのも効果的です。着崩れすると見た目が悪いですし、その都度、直すのも大変なので注意してください。
袴は若者が卒業式に着る印象が強い
袴をはく際の注意点について解説していきます。卒業式で失敗しないためにもポイントを抑えておきましょう。
レンタルは早めにしておく
袴をレンタルする際は3か月前には予約を済ませておくといいでしょう。卒業式シーズンはレンタルする人が多いので、早めに予約しておくと安心です。ネットでレンタルできたり、宅配サービスで受け取りできたりするので活用してみてください。
また当日に着付けやヘアセットを依頼する場合は、最低1か月前の予約が無難です。うっかり忘れないよう余裕を持って準備してください。
シンプルな袴を選ぶ
袴の色味や柄は極力シンプルに抑えましょう。卒業式の主役は生徒なので、派手なスタイルは避け落ち着きのあるデザインにしてください。またほかの先生とかぶらないよう配慮も必要です。
寒さ対策をする
袴は風通しが良いので寒さ対策は万全にしてください。卒業式は体育館で行うことが多いので、特に冷え込むことが考えられます。インナーとしてヒートテックを着ると保温性がアップします。袖口が広いので、見えないよう5分丈のものを選ぶといいでしょう。また厚手の和装コートや羽織も準備しておくと安心です。
袴以外にも配慮する
袴以外にもヘアスタイルや小物にも配慮してください。派手な髪型は避け、清楚な雰囲気になるよう心がけましょう。髪が長いのであれば、アップかハーフアップにしておくのが無難です。小物類は、雰囲気が統一されるよう全体のバランスを考えて揃えてください。草履や足袋、ハンカチも含めて華やかになりすぎないよう気をつけましょう。
年代別の袴の着こなし方
最後の章では、年代別に分けオススメのデザインをご紹介していきます。
20代にオススメの袴
20代の若い先生は可愛らしさのある袴スタイルがオススメです。柄のついた小振袖を選ぶ人が多く、ピンクやオレンジといったカラーが人気です。小振袖は、袖が短いのが特徴なので、軽くて動きやすいうえに着崩れの心配が少ないです。ただし、オシャレ着にあたる振袖なのであまり派手すぎないものを選んでください。
30~40代にオススメの袴
30~40代の先生は、無地や落ち着いた印象のものを選ぶ人が多いです。クリーム色やオレンジ系などの落ち着いた暖色系が適しています。特に、色無地+単色袴の組み合わせがもっとも多く見られ、式服の基本スタイルといえます。可愛らしい印象ではなく、凛とした卒業式にふさわしいイメージになります。
50代にオススメの袴
50代以降は、学校内でも立場が上なのでより落ち着いたデザインがいいでしょう。基本的には上品で厳粛なイメージを持たれる色無地を選んでおけば間違いありません。柄物や明るいカラーは避け、水色や藤色などの淡い色がピッタリです。
まとめ
本記事では、袴着用時の基本マナーについて解説してきました。袴は年齢制限や、既婚者は着れないといったルールはありません。ですが、卒業式などの厳粛な式典では派手な柄や色は避けた方がいいでしょう。
正装として着られることが多いので、派手なものを選ぶと場の雰囲気を壊してしまいます。また20代・30代・40代と年齢を重ねるにつれて選び方も変わってきます。注意点やマナーを守ったうえで最適な袴を見つけてください。