近年、袴レンタルを利用する方が増えています。ネットで気軽にレンタルできるので、わざわざお店に行く必要がなく、遠方でも利用しやすいからでしょう。そこで本記事では、レンタルした袴の正しい返し方を紹介します。返送手順・期限・梱包方法もあわせて解説しているので、はじめてレンタルする方は参考にしてください。
目次
レンタルした袴はすぐに返したほうがよい?
レンタルした袴は、お店の「返却方法」に沿って返す必要があります。そのため、すぐに返すというよりも、期限を守って返すのが一般的です。ここでは、返す前の注意点を紹介します。
レンタル店によって異なる
振袖を返すタイミングはお店によってさまざまです。当日中に返却が必要なところもあれば、翌日の午前中までに返却が必要なところもあります。基本的にお店のルールに従うため、すぐに返さなくても問題はありません。
返却する際は、小物もきちんとまとめておきましょう。一部のアイテムが欠けていると、別途料金が発生する可能性があるので注意してください。うっかり忘れないように、レンタルしたアイテムをひとまとめにしておくと安心です。
クリーニングに関しては、ほとんどの場合が不要です。お店側が対応してくれるので、そのまま梱包して返却しましょう。
ただし、汚れやシミが付いた袴は追加料金が発生しやすいため、一度お店に確認してください。とくに状態がひどい場合は、きちんとその旨を伝えましょう。
返却期限はきちんと守る
お店によって返却期限が異なります。たとえばA社の場合「当日お店で脱ぐと17時まで」「当日別の場所で脱ぐと18時まで」となっています。
宅配レンタルを導入しているお店であれば、翌日中に配送手配を行うのが一般的です。直接お店にもっていく場合も、午前中を設定しているところがほとんどでしょう。
返却期限を過ぎてしまうと別途料金が発生しやすいため、どうしても期限中の返却がむずかしい方は、早めにお店に問い合わせておくと安心です。
袴レンタルの賢い選び方
デザインは、自分の好みや会場の雰囲気に合わせて選びます。
「どの袴も同じでは?」と思うかもしれませんが、卒業式や成人式などシーンによって適したデザインが異なるため、どんな種類を取り扱っているのか、セット内容は何なのか、事前にしっかり確認しておきましょう。
また、袴は体型や身長に合わせることも大切です。どんなに好きなデザインでも、合わない袴を選んでしまうと、窮屈だったり長さが合わなかったりチグハグな印象を与えてしまいます。
場合によっては長時間の着用が困難になり、体調を崩してしまう恐れもあるため、必ず身体にフィットした袴を選びましょう。
もちろん、料金も重要です。お店ごとにプランが決まっているので、比較しながら条件に合うプランを選んでください。
正しい返し方と手順
使用した袴は、正しい方法で返却する必要があります。主な方法は、お届け時の箱に入れる・お店までもっていく・会場で返却するの3つです。それぞれ詳しく解説しましょう。
お届け時の箱に入れる
自分で用意した箱は対応してもらえない場合があるので、必ずお届け時の箱に入れて返却します。伝票をわかりやすい場所に貼り、指定された場所へ出荷すれば完了です。
宅配レンタルのメリットは、自宅で試着できることや選ぶ時間を確保できることなどが挙げられます。とくに忙しい方にとって、お店まで出向くのは大変です。
宅配なら自宅まで届けてくれるので、わざわざお店に行く必要がなく、自分のペースで試着できるでしょう。遠方の方にとっても、宅配は大きなメリットです。
一方で、デメリットがあることもきちんと理解しておかなければいけません。たとえば、サイズ・デザインが合わないことや交換までに時間がかかりやすいことなどです。
お店によっては送料が自己負担となる場合もあるので、利用する際は事前にしっかり確認しておきましょう。宅配レンタルが向いている方は、袴を着て帰りたい・式後に予定がある・返却に時間に間に合わない方などです。
お店までもっていく
近くに店舗がある方は、直接お店にもっていく方法もあります。宅配同様、1日袴姿で過ごせるので、式後に予定がある方でも安心です。
その代わり、お店まで行く手間がかかるため、忙しい方にはあまりおすすめしません。できるだけスムーズに返したい方は、宅配や会場での返却が効率的でしょう。
会場で返却する
なかには、会場で着替えて返却する方法もあります。その場で返せるので、帰宅時の荷物を最小限に抑えられ、手間もかかりません。式後に謝恩会があり、ドレスなどに着替えたい方にもおすすめの方法でしょう。
お店によって「着付け会場」や「貸出し会場」と記載されています。会場には着付けスタッフが待機しているので、はじめて利用する方でも安心です。袴を着る前に確認しておくと、返却時も慌てずに済むでしょう。
着付けまでの流れは以下のとおりです。
受付スタッフに予約時間と名前を伝え、着付けの準備をします。当日は混雑が予想されるので、予約時間の10分前に着くようにしてください。
最初はヘアアレンジから行い、そのあと着付けに入ります。お店によってメニューが異なるので、事前に公式サイトで確認しておくとスムーズです。真似したいヘアアレンジがある方は、ヘアカタログや雑誌の切り抜きを持参するとわかりやすいでしょう。
ヘアアレンジが終わると、熟練スタッフがスピーディに着付けを行ってくれます。一つひとつ確認しながらていねいに対応してくれるので、微調整したい方でも安心です。そのあとは記念写真を撮影したり、家族や友人といっしょに過ごしたりしてください。
袴の畳み方と梱包方法
袴を宅配で返却する場合、きちんと畳んで梱包しなければいけません。ここでは、正しい畳み方と梱包方法を紹介します。
畳み方と梱包方法
袴は、脱いだ状態で梱包してしまうとシワになります。必ず裾までまっすぐ広げ、三つ折りになるように畳みましょう。三つ折りは、裾側と紐側を内側へ折るだけでOKです。1本ずつ交差するように紐を畳んだら、袴のうえに置き、小物と合わせて梱包します。
座った状態だと畳みにくいので、立って畳むのがおすすめです。袴の前を広げて袖に手を入れたら、両手を合わせて腕を抜きます。袖を片手でつまんだまま抜くとスムーズに畳めるでしょう。
そのままもう片方の手で衿元をもったら、肩の縫い目を合わせて縦半分にします。さらにそこから袖を衿側へ折り畳み、もっていた袖を離して衿元と袖にもちかえれば、半分に折り畳んで完成です。
梱包は、袴→着物→小物の順で行います。できるだけ小物は平らになるように並べ、箱からはみ出ないように注意してください。
ギリギリでもレンタルできる?
お店によって異なりますが、ほとんどの場合、ギリギリでもレンタルできます。ただし、人気店はすぐに予約が埋まるため、なるべく早めにレンタルするようにしましょう。急遽レンタルしたい方は、以下の方法で手配します。
まず、袴を取り扱っている店舗を検索し、お店へ電話します。メールやLINEなど、問い合わせ方法が多いお店は夜遅い時間でも利用できるのでおすすめです。袴は、主に振袖専門店や呉服店で取り扱っているので、マップを参考に近くの店舗を探してみてください。
レンタルできることを確認したら、お店に向かいます。なかには連絡なしで対応してくれるところもありますが、予約のお客さまもいるため、事前確認がおすすめです。また、小物の種類や着付け・ヘアメイクの予約についても確認しておくと当日慌てずに済むでしょう。
まとめ
袴レンタルの正しい返し方や返送手順・期限・梱包方法を紹介しました。袴レンタルで失敗しないためには、事前の準備や注意事項の確認が必要です。また、取り扱っている種類やオプションなどもしっかりチェックしておくと安心でしょう。特別な日だからこそ、好きなデザインの袴を選びたいものです。最近は宅配サービスを導入しているお店も多いので、遠方で直接足を運べない方は、ぜひ調べて利用してみてください。






