
卒業袴を着る際は、ぜひヘアスタイルにもこだわってみましょう。一生に一度の思い出が、華やかになること間違いなしです。本記事では、卒業袴に似合うヘアスタイルを髪の長さ別に紹介します。また、卒業袴を着る際の髪に関する注意点も詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
卒業袴に似合うヘアスタイルとは
卒業袴に合わせるヘアスタイルは、華やかで和装にマッチするアレンジが求められます。普段の髪型では袴の魅力に負けてしまうため、特別感のあるヘアアレンジを選ぶことが大切です。
アップスタイル
まず定番なのは、襟足がすっきりと見えるアップスタイルです。古典柄の袴によく合い、大人っぽく凛とした雰囲気を演出できます。ロングヘアでトップにボリュームを出すとスタイルアップにも効果的です。
ルーズアップ
次に人気なのが、やわらかさと抜け感が魅力のルーズアップです。顔まわりに後れ毛を残すことでフェミニンな印象になりますが、バランスを見て崩しすぎないことがポイントです。
ハーフアップ
最も人気なのはハーフアップスタイルで、特にストレートヘアに大きなリボンを合わせた「ハイカラさん」風のスタイルが注目されています。編み込みやカールを加えれば華やかさが増し、モダンな袴とも相性抜群です。
編み下ろし
また、編み下ろしスタイルも根強い人気があります。後頭部から編み始めてサイドに流すこのアレンジは、きっちりまとめれば清楚に、ゆるく編めば抜け感のあるモダンな雰囲気になります。パールなどのヘアアクセサリーを加えると、さらに華やかです。
シニヨンスタイル
最後に紹介するのはシニヨンスタイルです。低めの位置でまとめることで上品さが引き立ち、卒業袴の格式にもよく合います。ゆるめに巻いて優しく仕上げるのが最近のトレンドです。
髪の長さ別におすすめのヘアスタイルを紹介
ショートからロングまで、髪の長さに応じて卒業袴に似合う多彩なヘアアレンジがあります。
ショートヘア
ショートヘアのアレンジは難しいと思われがちですが、サイドに髪飾りをつけたり、編み込みを取り入れたりすることで十分華やかに仕上がります。
とくにサイドを耳にかけ、大きな髪飾りを耳の上に飾ると、シンプルながらも顔周りが明るく華やかになります。ベリーショートの人はトップにボリュームを出し、大きなアートフラワーの髪飾りを加えるとバランスが良くなります。
ボブヘア
ボブヘアは和装に自然に馴染むため、大きなアレンジを加えなくても袴にマッチします。内巻きにしたシンプルスタイルや、外ハネアレンジでキュートに見せる方法もあります。また、髪の長さがあれば「くるりんぱ」を使ったハーフアップ風のアレンジも可能です。
ミディアムヘア
ミディアムヘアは肩から鎖骨までの長さがあるため、ハーフアップやシニヨン、編み込みといった多様なアレンジが楽しめます。ハーフアップにリボンを合わせれば、大正ロマン風スタイルになりますし、低めのシニヨンは清楚で落ち着いた雰囲気を演出します。
また、ゆるい編み込みにかすみ草の髪飾りを合わせれば可憐で上品な印象となり、袴にもドレスにも似合うことでしょう。
ロングヘア
ロングヘアはアレンジの幅が非常に広く、アップスタイルやサイドアップ、玉ねぎヘアなどが人気です。アップスタイルは和装の定番で、トップにボリュームを持たせたり前髪のありなしで雰囲気を変えられます。
サイドアップは高い位置で髪をまとめて、だらり付きの髪飾りをつけると和装らしさが際立ちます。玉ねぎヘアはポップでモダンな袴にぴったりのトレンドスタイルで、組紐アレンジとの相性も良く、注目されること間違いなしです。
被りにくいヘアスタイルを紹介
卒業式で袴を着る女性は多いため、髪型が被るのを気にする人もいることでしょう。そんな人のために、以下では被りにくいヘアスタイルを紹介します。
韓国風のカチモリヘア
カチモリは韓国発祥のお団子ヘアで「カチ(カササギ)」と「モリ(髪)」が由来の名称です。カササギの尾のように広がる毛先が特徴で、毛先をあえて残すことで無造作感を演出します。
一般的には低めの位置でまとめ、その他の髪はタイトに仕上げるスタイルで、シンプルながらもこなれた印象を与えるヘアアレンジです。定番の毛先を入れ込むお団子とは異なる、抜け感のある仕上がりが魅力です。
タイトポニー
タイトポニーは、髪をしっかり一つにまとめて結び、結び目のゴムを髪で巻いて隠すスタイリッシュなアレンジです。
結ぶ位置によって印象が変わり、ローポニーやハイポニー、サイドポニーなど多彩なスタイルが楽しめます。シンプルながら洗練された印象を与える髪型で、きちんと感とこなれ感を両立できるのが魅力です。
エクステヘア
エクステヘアは、髪に毛束を直接取り付けることで、長さやボリュームを自由に調整したり、色やデザインに変化を加えたりできるスタイルです。とくに髪を長く見せたいときや、部分的にカラーを入れて印象を変えたいときに効果的です。
ヘアリング
ヘアリングは、髪を結んだ際にゴムを隠したり、装飾として使える便利なヘアアクセサリーです。とくにポニーテールやまとめ髪のアレンジに用いられ、シンプルなスタイルに華やかさをプラスできます。プラスチックや樹脂素材が主流で、半透明で光沢感のあるデザインが人気です。
卒業袴を着る際の髪に関する注意点
卒業式に卒業袴を着る際は、華やかなヘアスタイルで特別な一日を迎えたいものです。そのためには、いくつかのポイントや注意点を押さえておくことが大切です。
ヘアカラーは早めに済ませる
まず、ヘアカラーについては卒業式の1週間〜10日前までに済ませておくのが理想です。直前にカラーリングをすると、雨や汗で髪が濡れた際に着物へ色移りしてしまう可能性があります。
また、あまり早すぎると根元の黒髪が伸びてきて見栄えが悪くなるため、ちょうどよいタイミングで染めることがポイントです。
卒業袴には黒髪がよく似合いますが、最近ではモダンな色柄の袴も多く、明るめのヘアカラーも違和感なく楽しめます。社会人になると髪色の自由が制限されることもあるため、学生最後の晴れの日には好みの髪色を楽しむのもよいでしょう。
ドレスに着替える場合はそこも含めて髪型を選ぶ
卒業式後に謝恩会へ参加し、ドレスに着替える予定がある場合は、袴にもドレスにも合う髪型にしておくと安心です。和装と洋装の両方に対応できるヘアアレンジにしておけば、着替えの際に髪型を直す手間が省け、髪飾りを付け替えるだけで雰囲気を変えることができます。
香水は直接つけない
卒業袴を着る際は、香水を直接髪につけてはいけません。香水の匂いがキツいと、袴の清楚な雰囲気を壊してしまう可能性があります。香水をつけたい場合は、首筋や手首などに軽くつけ、少し香らせる程度にとどめましょう。
まとめ
卒業袴を着る際は、特別なヘアスタイルで華やかさを演出しましょう。髪の長さに応じてさまざまなアレンジが楽しめます。ショートヘアはサイドに髪飾りをつけるだけでも華やかに、ボブヘアは内巻きや外ハネで自然に和装に馴染みます。ミディアムヘアはハーフアップやシニヨンなど多彩なアレンジが可能で、ロングヘアはアップスタイルや玉ねぎヘアなど幅広く楽しめます。ヘアカラーは卒業式の1週間前までに済ませ、色移りを防ぎましょう。また、謝恩会でドレスに着替える場合は、和装にも洋装にも似合う髪型にするのがおすすめです。特別な一日をより思い出深くするために、髪型にもぜひこだわりを持ちましょう。