卒業式の定番和装である袴ですが、普段あまり着る機会がなく、インナーにはどのようなものを着用したらよいか分からないという人も多いでしょう。今回は、袴を着る際のインナーについて、おすすめの肌着や普段使用しているインナーでの代用方法などを詳しく解説します。防寒対策についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。
袴を着るときのおすすめインナー
袴は着るのは卒業式が初めてという人も多く、インナーとして何を着ればよいのか迷うケースも少なくありません。
ここでは、袴を着る際のおすすめのインナーについて詳しく解説します。
袴の下は和装インナーがおすすめ
袴の下に着るインナーは、和装専用のものがおすすめです。
和装インナーは吸水性や透湿性に優れており、汗や皮脂をしっかりと吸い取ってくれます。特に袴を着る機会が多い卒業式は3月に行われるため、外の気温はまだまだ寒い一方で、式を行う会場内は空調によって暖かくされているケースも多いです。
汗をかいても、天然素材の和装インナーであればしっかりと吸い取ってくれるため、袴にシミをつくる心配も少なくなります。袴は気軽に洗濯できるものではないことからも、和装インナーを着用して汚れをしっかり防いでおくと安心です。
また、ボディラインを美しく見せるための洋装インナーとは異なり、和装インナーはできる限り身体のメリハリを隠し、ストンとした寸胴型を作るのが特徴です。縦長一直線のラインで袴をきれいに着こなすという意味でも、和装インナーを着用するのがおすすめとなります。
和装インナーの種類
和装インナーには、和装用ブラ、肌襦袢、裾除け、和装用ストッキングなどがあります。
和装用ブラはワイヤーや飾りがなく、バストのラインが目立たなくなるような設計となっているのが特徴です。肌襦袢は素肌に直接着る肌着であり、ワンピースのようにつながっているものと、上下で別々に分かれているものがあります。
ワンピースタイプは着用が楽ではあるものの、裾の長さを調節できないため、穿く裾の位置で長さを調整したい人は上下別の肌襦袢を選択するとよいでしょう。
肌襦袢は袴を着る際に必須となる和装インナーの1つであるため、レンタルを利用する際は肌襦袢がレンタル内容に含まれているかどうかをしっかりとチェックしておきましょう。また、裾除けは肌襦袢の一部であり、上下に分かれたタイプの下半身部分に該当します。
パンツタイプやスカートタイプ、巻き型タイプなどの種類があり、袴に汗や皮脂がつくのを防ぎます。さらに、和装用ストッキングは足袋や草履に合わせてつま先部分が空いているのが特徴です。
普段通りのインナーでOK!ブラはどうする?
先述の通り、和装時には専用のインナーを着用するのが便利ですが、普段使っているインナーで代用することも可能です。
ここでは、袴を着る際に普段通りのインナーを着用する注意点などを詳しく解説します。
普段通りのインナーを活用することも可能
袴を着る機会はあまり多くないため、一度のために和装インナーを揃えるのはもったいないと感じる人も少なくないでしょう。
和装インナーを用意できない場合には、普段から着用しているインナーや下着で代用することも可能です。冬用の温感インナーやドレス着用時に活用するスリップドレスなどを着る場合は、首周りや袖口などからインナーが見えていないかどうかだけ確認しておきましょう。
また、手を上げたり屈んだりして袖やうなじからインナーが見えてしまう可能性も考えて、万が一見えてしまった場合でも悪目立ちしない色を選択しておくことも重要です。
さらに、温感インナーを着ていると暖房がついた会場の中では暑く感じ、汗をかいてしまうこともあるでしょう。生地によっては汗を十分に吸い取らなかったり、湿度を逃がせずムレてしまったりする可能性もあるため注意が必要です。
ブラはノンワイヤーがおすすめ
袴を着る際に手持ちのブラを着用する場合、ワイヤーがなく背中がしっかり空いたスポーツブラを選択するのがおすすめです。
バストアップ効果があまりないものを選びましょう。スポーツブラのほかにはブラトップも向いています。また、そもそも和装時にはブラを着用しない人もいます。
寒い時期は防寒対策もしっかりとしておこう
袴を卒業式で着用する場合など、寒い時期には防寒対策も必須です。
草履を履く場合は通常のストッキングは適していないため、つま先がない和装用ストッキングを履くだけでも防寒になります。また、最近では袴にブーツを合わせたコーディネートも増えていますが、防寒用にと普段用の靴下を履いていると室内でブーツを脱いだ際に見栄えが悪くなります。
ブーツを履く際の防寒対策には、スパッツと足袋を組み合わせるとよいでしょう。
まとめ
今回は、袴を着るときのインナーについて、おすすめの和装インナーや普段用のインナーで代用する際の注意点や防寒対策などを詳しく解説しました。袴を着る際は和装インナーを着用するのがおすすめです。和装インナーは吸水性や透湿性に優れているほか、和装をきれいに着こなすため身体のラインを拾わないようなシルエットを作れます。一方、袴を着る1回のために和装インナーを用意するのはもったいないと感じる場合には、普段用のインナーで代用することも可能です。その場合は襟ぐりや袖から下着が見えないかを確認したり、万が一見えても目立たない色を選んだりするのがポイントとなります。また、ブラを普段着で代用したい人は、ワイヤーなしのスポーツブラやブラトップを着用しましょう。