卒業式の際に、袴を着ることを検討している方は非常に多いと思います。しかし、袴は日常的に着る機会がほとんどないので不安もあるのではないでしょうか?
この記事では、「卒業式の袴にタブーはある?」「卒業式に袴以外を着るのは大丈夫?」「必要なものは?」など、卒業式で袴着用するときのマナーやタブーについて詳しく解説していきます。他にも、袴のレンタルを安く済ませる方法や予約するタイミングなども紹介しています。
ぜひ、迷っている方は参考にしてみてください。
目次
卒業式の袴のマナーやタブー
卒業式での袴の着こなしには、厳密な決まりやルールは基本的にはないため、タブーもないと言えます。しかし、卒業式の袴を着る際には、いくつかのマナーを心得ておくことが大切です。袴を着ることでの注意点やトラブルを避けるために、以下のポイントを押さえましょう。
学校の規定を確認する
袴の色やデザインには学校ごとに規定がある場合があります。事前に学校のルールを確認し、それに従うようにしましょう。
着物との組み合わせ
袴に合わせる着物には特に決まりはありません。基本的にルールもないため、好きな着物を選んでも大丈夫です。袴に合わせる着物としては主に下記の物などがあります。
・振袖
・小紋
・訪問着
・二尺袖着物(小振袖)
袴と着物をどちらも一緒にレンタルする方もいれば、成人式で着用した振袖や手持ちの着物を活用し袴のみをレンタルするという方も多くいるようです。
トイレの利用時の配慮
袴を着用しているときに、トイレへ行く場合は着物が汚れないよう、手順に気を付けることが大切です。
最初に、着物の袖が汚れないよう、袖は帯と袴の間に挟んでおくか着物用のクリップなどで止めましょう。袖を上げたら、次は袴の前裾を捲し上げて袖と同じように帯の間に挟んでおきます。
そして最後に、後ろ側とサイドの袴・着物を合わせて、捲し上げ前で抱えるようにすれば完了です。トイレを済ませたら、着物と袴、両方にしわが寄ってしまわないよう、丁寧に戻すのも忘れないようにしましょう。
着物や袴を着たままトイレを利用する際は、着付けを乱さないようにしっかり注意しましょう。上記の手順で、袖や裾を帯の間に挟んでおくことと汚れやシワを防ぐことができます。
電車移動の工夫
袴や草履を着用したまま電車に乗る場合は、歩きにくさや満員電車での不便さを考慮しましょう。着付けは会場近くで行うか、会場に着付け場があれば利用することを検討しましょう。また、友人と一緒にタクシーを利用するのも良い方法です。
卒業式の袴を着る際は、これらのマナーを守って心地よく過ごしましょう。知識を身につけて、大切な日をより素敵なものにしましょう。
卒業式に袴以外を着ても大丈夫?
卒業式に袴以外を着ることは、一般的なマナーや慣習に反すると思われがちですが、実際にはそうとは限りません。卒業式においては、袴を着用することが一般的ですが、「必ず袴を着なくてはいけない」というルールはないようです。なので、袴以外の服装でも大丈夫です。
例えば、小学校の卒業式においては、フォーマルなワンピースやスーツが適切な服装とされます。これらの服装も、卒業式の雰囲気にはふさわしいです。
また、大学生や専門学校生などが卒業式に出席する際には、通常のスーツでも構いません。黒や紺のスーツだけでなく、春らしい色合いのスーツも選択肢としてあります。
そして、振袖のみを着ることも、卒業式の服装としては適切です。振袖は未婚女性の礼装とされており、卒業式のフォーマルな雰囲気にも合致しているため、問題ありません。
つまり、卒業式に袴以外を着ることは全くおかしなことではありません。振袖のみやスーツなど、自分の好みや状況に合わせて選んでみてください。
卒業式の袴を安く済ませる方法とは?
卒業式の袴を手頃な価格で手に入れる方法はいくつかあります。
まず、ネットレンタルを利用するのが最もおすすめです。多くのサービスが1万円以下でフルセットを提供しており、手軽に袴を借りることができます。
そして、自宅に着物がある場合は、袴のみをレンタルすることでコストを抑えることができます。袴のみのレンタルなら、フルセットをレンタルするより安くなり、数千円で済むことも多いようです。
また、大学生の場合は、大学生協を利用するのもおすすめです。大学生協ではお得なプランが用意されており、卒業式当日の着付けやサービスも充実しています。
卒業式の袴着付けは自分でできる?
卒業式の袴着付けは、自分でできる可能性がありますが、その難易度は経験次第でもあります。着物を普段から着慣れていたり、着付けに慣れている人であれば、袴の着付けも比較的簡単に行えるでしょう。しかし、着物を着た経験がない人にとっては、少々難しいかもしれません。
そのため、一般的には卒業式の袴着付けは美容院や着付け会場でプロに依頼するのがおすすめです。しかし、自分で挑戦したいという場合には、事前に動画や参考書を活用して練習を重ねることが重要です。袴の履き方や帯の結び方など、基本的な手順を抑えることが必要です。
さらに、袴の着付けに挑戦する際には十分な時間を確保し、焦らずに行うことが大切です。慌てて着付けをすると、うまくいかない場合がありますので、余裕を持って取り組みましょう。
自分で袴の着付けを行うことは可能ですが、慎重に準備し、十分な練習を積んでから挑戦することが重要です。
卒業式で袴を着る際に必要な持ち物は?
卒業式で袴を着る際には、式での必需品に加えて着物用のクリップをもっていくのがおすすめです。袴を着ている間、汚れを気にせず動き回るために、着物クリップは重宝します。トイレに行く際も、袖や裾を汚さないように着物クリップで袖を上げておくことができます。
また、万が一着物用のクリップがない場合は、洗濯バサミで代用することもできます。ですが、袖や裾が傷つかないようにきれいなものを選ぶのが大切です。
袴はいつから予約するのが良い?
袴を予約するタイミングについて紹介します。袴は卒業式に着る特別な衣装です。
なので、予約は早めに行うことが大切です。袴の予約ピークは9月から10月にかけてと言われています。
この時期に予約すると、まだ在庫が多いため自分に合ったサイズや好みに合った袴と出会う安くなります。逆に卒業式の直前になると、着物や袴の選択肢が少なくなってしまうため注意が必要です。
そのため、10月までには予約を済ませることをおすすめします。遅れてしまうと、好みの袴が見つからない可能性が高くなってしまうからです。
また、予約をする際には、自分のサイズや好みに合った袴を探すことが大切です。店舗によっては、予約の際に試着をすることができます。試着をすることで、より自分に合った袴を探すことができます。
そして、袴を予約する際には、予算も考慮しておきましょう。予算に合った袴を選ぶことで、無理なく準備をすることができます。
まとめ
ここまで、卒業式で袴を着る際のマナーやタブーについて解説してきましたが、いかかでしたでしょうか。卒業式で、袴を着る際に厳密なルールや決まりはありません、
卒業式の袴には、振袖はもちろん、小紋や二尺袖着物(小振袖)、訪問着など好きな着物を合わせて大丈夫です。また、袴以外の、振袖のみやスーツなどを着用しても問題ありません。
この記事を参考にして、素敵な姿で卒業式を迎えてください。