大学や専門学校の卒業式では袴が定番です。地域や年によってばらつきもありますが、式に出席する卒業生の80~90%近くが袴を着用しているようです。袴姿の女性の凛々しさ、可愛さはまさに晴れの舞台にピッタリといえるでしょう。今回は袴を準備するためにいくらぐらいの予算を想定したらよいのか、レンタルにかかる相場についてご紹介します。
レンタルの相場はいくら?いくらかかると高額なのか
卒業式や成人式など、一生のうち一度しかないビッグイベントには、できればしっかりおしゃれをして臨みたいものです。とくに若い女性だったら、写真を撮って晴れ姿を記念に残したり、SNSに投稿して知り合いに近況を報告したりするためにも、気合を入れておしゃれしたいものではないでしょうか。
袴は多くの人にとって、普段縁のない衣装のため「とっておき」感が強く、柄や色によっては落ち着いた雰囲気にも華やかな雰囲気も演出できます。一般的な洋服には存在しないシルエットない特別感もあわせ持っているので、ご自身が着たところをイメージするだけでテンションが上がってしまう女性は少なくないのではないでしょうか。
そんな魅力あふれる袴をイベントに合わせて用意するためには、2つの方法があります。購入とレンタルです。とはいえ、卒業式で袴を着たいと願う人の多くは、卒業式が過ぎれば袴を着る機会を持たないのではないでしょうか。
たった一度しか着ることのない衣装を購入するのは、金銭面以外にもメンテナンスの手間や置き場所の確保などからもおすすめできません。レンタル袴の相場は、5~6万円です。この金額は袴だけでなく、バッグや履物といった小物のレンタル料金や、当日の着付け・ヘアセット・メイクの料金も含まれます。
袴だけのレンタル費用は約1万円~2万円、着付けとヘアセット・メイクの相場は2~3万円です。あまり人気のないデザインの袴を選んだり、着付けやヘアセット・メイクなどを自身や家族に任せたりすることで、もっと安く済ませることもできますが、あまりおすすめできません。
レンタル袴の料金は、素材やデザインに比例することもあり、あまり安すぎるものはペラペラとした薄い造りになっていたり、柄がなく味気ないデザインだったりします。また、着付けやヘアセット・メイクを自身や家族に手伝ってもらう場合、プロと比べてどうしても見劣りしていまい、大切な晴れの舞台なのに後悔が残ることになりかねません。
もちろん、ご家族がプロの腕前を持っている場合は別ですが。レンタル袴は目安として5~6万円程度かかることを念頭に、品選びをすることをおすすめします。
相場より高くなる・安くなるケースとは
レンタル袴の価格が相場より高いケースは、袴のデザインが複雑な場合です。もっとも安いデザインは無地の袴、次にグラデーションが入った「ぼかし」入りのもの、高いものは刺繍が入り、さらに高いものはぼかしと刺繍が両方取り入れられたデザインです。もちろん高いほどよい、安いものは悪いというわけではありません。無地の柄でも、コーディネートすることで充分華やかにできます。
また、ネットのレンタルショップを利用することで料金を安くする方法もあります。袴のレンタルは実店舗よりネットショップのほうが、レンタル料金が安めに設定されています。品揃えも豊富で、好みの衣装を見つけやすい一方で、試着できないなどのデメリットもあるため、利用を視野に入れている場合には、事前によく検討することをおすすめします。
袴はレンタルしたほうが安い?
袴の購入は安ければ1万円からでも可能ですが、金額相応の安っぽいものになってしまいます。それなりのものを購入するとなると10万円は必要になるでしょう。もちろん有名なデザイナーが手掛けた製品や、上等な素材を使ったもの、ブランドものなどは数十万円することもあります。またバッグや服、履物といった小物をそろえるとさらに金額はアップします。そのため、袴を多く着るような機会をもつ方以外には、レンタル袴をおすすめします。
そのほかレンタルした場合のメリットとして、数多くの選択肢の中から選べること、小物もセットレンタルできること、クリーニングや虫干しなどのメンテナンスの手間がないことが挙げられます。
とくに袴を一度購入してしまうと、以後同じ柄をずっと着続けなければなりません。柄によっては古さが際立ったり、自身が飽きたりすることもありえます。レンタルであれば、そのときそのときの流行を取り入れたデザインを選べるだけではなく、身体のサイズが変わっても、その都度サイズの合う衣装を選べます。
まとめ
袴のレンタルの相場についてご紹介しました。卒業式や成人式といった一大イベントでは、思いっきりおめかしして出席したいですよね。袴をレンタルする場合、小物などのレンタルや着付け・ヘアセット・メイクも含めて5~6万円が相場です。
着物のデザインが凝ったものになればなるほど費用は高めになります。逆に無地柄を選べば費用を抑えられます。今後も定期的に袴を着用する予定がないのであれば、購入は割高になってしまうので、おすすめできません。